2018年10月15日 環境農業新聞

色覚問題解消する機能性色覚レンズ トマトの赤が見えにくい 見えてる色って違う?!

色識別しにくい人、約300万人 ネオ・ダルトン(株)


 光の3原色に対し色覚特性少数派(色覚異常を有する人たち)は一般の人に比べ、赤色、緑色、青色のバランスが整っていない方が多いと言われている。例えばトマトの赤が見えにくいと、完熟度具合が分かりにくいはずだ。日本人での頻度は男性の約5%、女性の0.2%と言われている。目や脳内の病気などによる色覚障害の方もいる。ネオ・ダルトン(株)=大阪市中央区久太郎町4−2−10大西ビル3F、電話06(6281)0030=では、見えにくい色を見えやすくする機能性色覚レンズを揃えていて、その方にあったレンズをレンズ選定機で選んでいる。昔は学校で色覚検査をしていたが、平成14年に撤廃された。しかし、平成28年度より「教育現場では正確な知識を持ち、児童生徒に対し、適切な対応ができる体制」を整えなければならなくなった。検査がないため、色の見え方が他の人と違うと感じながら、それが「色覚異常」とは自覚しない子供たちも多くなっている。

 NPO法人True Colorsでは2015年から3年間連続でドコモ市民活動助成事業(こども分野)で助成してもらい、絵本、アニメ動画制作、色覚イベントを行ってきている。
 東京で初めてイベントを開催した時に「東京では色覚問題の課題を多く感じました」と言っている。
 全国各地でこのようなイベントを行うことによって、色覚特性少数派の子供たちに温かい手を差し伸べて欲しいと関係者は言う。
 日常的な生活で色覚異常を有する人たちが困ることは沢山ある。以下は色覚異常を有する人たちから寄せられた声である。
 ・車のブレーキランプとスモールランプの違いが分からない
 ・焼肉の焼け具合が分からなくて生のまま食べた
 ・煮物でゴボウ、ニンジンの見分けができない
 ・赤い実と緑の実が区別できない
 ・電話工事の仕事で電線の接続作業に困る
 ・パソコンの画面の色が判別しにくい
 ・発光体の赤と緑が区別できない
 ・LEDの発光色が分かりにくい
 ・グレーとエンジ色が分かりにくい
 ・野菜の鮮度が分かりにくい
 ・トマトやイチゴの緑から赤になるのが分からなくて見分けがつかない
 ・青い柿を赤と間違って採った
 ・黒板の赤チョークの文字が見えない
 ・赤のボールペンを黒と思って使っていた
 ・印刷業だが色校正が出来なくて困る
 ・自動車整備業だが自動車の配線修理ができない
 ・警察関係だが血液の色が判らないと現場検証などに支障がある
 ・飛行機の整備士の試験が不合格になった
 まだまだ多くのことが報告されている。
 色が違って見えたり、識別しにくい人は日本人男性約5%、女性約0.2%。具体的には男性約20人に1人、女性約500人に1人の割合、全体では約300万人の方々が該当するということだ。また、女性は自分自身はそうでなくても、色が違って見えたり、識別しにくい遺伝子を持っている人は10人に1人いるとも言われている。
 機能性色覚レンズを販売しているネオ・ダルトン(株)では「色覚少数派の多くの色覚問題が改善されます。自分にあった機能性色覚レンズを使用して、趣味や仕事などいろいろな場面で活用され、諦めていた夢に向かい、頑張っている人は多いのです」と言っている。
 また、同社では色覚特性体験レンズも扱っているが、「誰にも分からなかった色覚少数派の色の見え方が理解できます。機能性色覚レンズの真逆の理論で製作していますから、他にはありません」と言っている。
 小学校〜高等学校・教育委員会・学校保健会・専門学校・大学・区役所・各種団体なっで多くの実績があるネオ・ダルトン(株)。
 専門の医師は次のように説明している。
 「色覚異常には、先天色覚異常と後天色覚異常があります。先天色覚異常は遺伝による錐体視物質の異常でX連鎖性遺伝(伴性劣性遺伝)をし、日本人での頻度は男性の約5%、女性の0.2%です。それ以外の原因、たとえば目や脳内の病気などによる色覚異常を後天色覚異常といいます。先天色覚異常には程度によって1色覚(旧:全色盲)、2色覚(旧:色盲)、異常3色覚(旧:色弱)、問題となる錐体の種類によって1型色覚(Lー錐体の異常)、2型色覚(Mー錐体の異常)、3型色覚(Sー錐体の異常)がありますが、1色覚や3型色覚は非常にまれで、通常、色覚異常といえば、2色覚や異常3色覚、1型色覚や2型色覚を指し、これらをあわせて先天赤緑色覚異常ともいっています。