赤や緑など特定の色を識別しにくい「色覚少数派」の人にも色鮮やかな絵画を楽しんでもらおうと、NPO法人「True Colors」(大阪市中央区、高橋紀子理事長)は、大阪市北区で行われているアートイベント「UNKNOWN ASIA」で、少数派に見え方を補助するレンズを貸し出している。8日まで。
国内やアジアのアーティストらの作品が並ぶ大阪梅田ツインタワーズ・サウス11階ホールの会場で、同NPOは、少数派の人に無料で補助レンズを渡し、普段と異なる色の見え方を感じてもらう。逆に、多数派の人には、少数派の見え方を体験できるレンズで、色覚の多様性への啓発を行う。
7日に訪れた少数派の大阪市淀川区の男性(53)は「補助レンズは高価で、なかなか手が出せない。作品の色遣いがはっきりと分かって、会場を回るのが楽しい」と喜んでいた。